* “パニパニ”とは宮古島の方言で「元気いっぱい!」という意味なのだ  

2004.6.26


「 爬龍舟レース(ハーリー)に参加する 」



パイナガマビーチを彩るサバニ


 第15回 “伊良部架橋早期実現 爬龍舟大レース”に参加してきました!
沖縄にはたくさんの祭りごとや行事がありますが、旧暦の5月4日に、豊漁と海の安全祈願を願って海神祭が行われます。そのメインイベントとなるのがハーリーです。

サバニと呼ばれるシンプルな舟に乗り、手漕ぎの櫂で舟を漕ぎレースを競います。
数年前、沖縄本島の糸満ハーリーを見て、そのかっこよさにしびれた私。まさか、そのハーリーに自分が参加することが出来るなんて・・・!今回は本当に夢が叶って嬉しかったなあ。




我が「観光協会青年部チーム
 

 私が参加した、伊良部ハーリーは“伊良部架橋早期実現”を目的とし、6月20日に伊良部島佐良浜漁港〜宮古本島パイナガマビーチ間の往復で行われました。
その距離なんと15Km。沖縄県内各地で行われるハーリーの中でもぶっちぎり1位の最長レースです。

最初は心配して女性の参加を渋っていた観光協会からなかなかお許しが貰えず、ずっと補欠登録のまま練習に参加。レース当日も波が高かった為ぎりぎりまで私の参加を検討していたそうですが、なんとか出場OKのお許しを頂くことができました。

私のチームは、毎年ブービー賞がお決まりの順位という宮古観光協会青年部。その復路(パイナガマ〜伊良部)を漕ぐ事になりました。
やった〜!


 まず、開会式が行われるスタート地点・伊良部島にみんなでフェリーで渡ります。
いつもならクルージングを楽しむ私ですが今回はさすがに「この距離を漕いで渡りきれるのか」と思うと緊張で口数が少なくなる。だって練習といったって、いつもパイナガマからトゥリバーのちょっと先に出るくらい。時間にして15分程度しか漕いだ事が無かったのに、復路の例年のタイムは約1時間というから、練習では4分の1しか漕いでなかったということになる!

ダイジョーブか!?と心配する私をよそに、既に行きのフェリーでビールを飲みまくっている観光協会青年部の皆さん・・・。こうなったら頼れるのは自分の力だけだ・・・と覚悟を決める私。
そして到着した伊良部島で手作り宮古そばのランチタイム。ここでもみんな飲みまくっているが、かたくなにアルコールを拒否する私。だって飲んだら眠くなっちゃうもんね。まして船酔いしたら大変だし、とあくまでも気持ちを引き締めているまっちー。えらい!

そして、始まる開会式。
昨年の優勝チームである、伊良部島の「総合シークレット」の代表者が伊良部の方言で選手宣誓を。伊良部の言葉は市内育ちの宮古人でも分からないというから、私にはまったく聞き取れなかったが、多分、「伊良部架橋早期実現のため頑張りましょう!」みたいなことを言っていたのだろう。
ちなみに宮古の中でも伊良部出身者は背も高く腰の位置も外人のように高く、そして堀の深い顔立ちとして知られています。
しかも優勝チームとも聞くと男らしくてかっこい〜。やっぱり海の男はかっこいいのだ!しかし、はっと回りを見渡すと男性ばかりで女子がいない・・・!!(後で打ち上げの時に観光協会会長から聞かされた話によると伊良部ハーリー15年の歴史の中で女性が漕いだのは何と今回が初めての事だったそうです。舟の先頭で鐘をたたき音頭をとる女性はいたそうですが。ひえ〜恐れ多い、終わってから知ってよかった)


開会式


え〜!? こんなチームがライバル!?
ちょっとびびった与儀工業の皆さん

 そしていよいよレース開始。私は復路なので往路の選手の応援に伴走船に乗り込みます。
同じく他のチームの伴走船もいっせいに出航し、これが漁師の舟だもんだから、みんな大漁旗をなびかせて本当にかっこいいのです。
写真がないのが残念ですが大海原にいくつもの漁船が繰り出す圧巻の光景でした。そして舟の上では漁師さんが今朝採ったばかりというかつおの刺身を振舞ってくれて、これにはとうとう頑なに拒否し続けていたビールにとうとう手が伸びてしまったまっちー。

でもすごい興奮というか、私まで漁師のような荒々しい勝負師の気持ちになってくるのでした。
観光協会チームのサバニの横にぴったりと着き、精一杯の声で応援します。
「ゴ〜!ヘイ!ゴ〜!ヘイ!」これがハーリーの掛け声です。しかし、郷家店長とスタッフ2名が載っているせいかいつの間にか掛け声が「ゴ〜!ヤ〜!ゴ〜!ヤ〜!」に変わっている。余裕だなあ。

伴走船からは「コラ〜!ブリーズベイまじめに漕げ〜!」などと、当日急遽メンバーに抜擢されたホテルブリーズベイから参加のコに野次とも応援とも付かない声援が容赦なく飛ぶ。「自分を機械と思って漕げ〜!」だって。
伴走船からは選手1人1人の漕ぎ方がバッチリよく見えて、こりゃやばい・・・疲れても手抜きできないどころか名指しで怒られそう・・・と心配になるまっちー。
そんな中、なんと水没で海のど真ん中で舟が転覆するチームが。
あ〜あ伊良部と宮古の真ん中あたりが一番鮫が多いって漁師が言ってたぞ〜。その様子はまるで転覆ハーリー。
私と同じくハーリー初参加の、泳げないという男の子はその様子を見て「ウウ・・・心臓が痛い」と言い出す始末。まあ、飲んで飲んで!


往路を漕ぎきってくれた
観光協会チームのゴール!

外国人ギャラリーの姿も


 さあ、いよいよ復路私たちの出番です!舟がいっせいに並んで興奮のスタート。
練習より全然波が高い。見る見る足首の位置まで水没してくる。その水を掻き出すのも私の役目。必死で掻き出すけどいっこうに減らない。
しかも容赦なく溜まってくる。波しぶきもすごくて気づくとバケツの水を頭からかぶったくらいビショビショに。しかも海水が目に入って、痛くて目があけられなくなってきた。
途中何度か波にすくわれて舟が横転しそうになったけど、それでも楽しくって全然怖いと思わなかった。不思議だなあ。歩くのだったら5分と歩けないのに、海の上だといくらでも進める。疲れてヘトヘトなんだけど、もっともっと漕いでいたい気分。海に抱かれている心地よさ。

パイナガマを出発する事1時間弱。遠くに伊良部が見えてきた。「わあ、着いたさいが・・・」ゆとりが生まれたせいか伴走船の声援もはっきり聞こえてくる。
「まっち〜よく頑張った」という声が・・・感動でじ〜ん。漁港に入り波が納まると舟がぐんぐん進むのが感じられて、風も感じて最高にいい気分。「わあ〜楽しい!!!」って叫びたくなった。
宮古に住んでいると「楽しい!!」って叫びたくなる時が時々あるけど、ハーリー体験はその中でも1番か2番くらいの楽しい楽しいパニパニ体験でした。


さあバトンタッチ!行ってきます


 ずっとビリと思って漕いでいたけど、まだまだずっと後に2隻もいたし。総合でも17チーム中14位という好成績!?(うち3チームが転覆により棄権。ということは今年もやっぱりブービー賞!?)
しかし今年もやっぱり優勝の「総合シークレット」はカーフェリーで約30分の伊良部〜パイナガマ間をサバニで約40分とほとんど変わらぬ速さで漕ぎきるというから驚き!しかも往復でのメンバーチェンジはほとんど無いそうです。観光協会チームはもちろんメンバー総入れ替え。

市内シティ派の私たちは帰りのフェリーではぐったりだったけど伊良部チームなら、いざとなればまたサバニで海を渡ってこれるんだろうな〜。
でもでも、その強靭っぷりを見ると「伊良部の人に橋は必要ないんじゃないの〜!?」なんて思いがついついよぎってしまう私たちなのでした。


無事、伊良部・佐良浜漁港に到着


優勝チーム「総合シークレット」
しかしこの会社名って・・・

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