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* “パニパニ”とは宮古島の方言で「元気いっぱい!」という意味なのだ |
2004. 1/15 |
「 サトウキビのお仕事 」(前編・キビ刈り体験)

夕日に染まるサトウキビ畑 |
宮古島のサトウキビ畑は今、一面に花を咲かせています。
この美しい花を付けたサトウキビ畑を長く見ていられるのは私にとっては幸せな事の1つです。
夕暮れ時、西日に照らされて黄金色に光る、一面に広がるサトウキビ畑は本当に美しいです。
仕事帰り通る道に、そんなサトウキビ畑と遠くには海!という風景が続いているのですが、車を停めてしばしその光景を眺めることも、ままあります。
そんな時、風が吹いてキビ一面が揺れる様は幻想的な程見事です。
サトウキビが風に揺られる音、私には “ざわわ〜ざわわ〜” じゃなくって、サラサラ〜って聞こえます。そのサラサラ〜という風とサトウキビの織り成す音が私は大好きです。
サトウキビ畑を眺めているとなぜか懐かしい気がしてくる・・・不思議ですが本当です。 |

下地恵良さんご夫妻
照れてなかなか寄り添ってくれなかったけど
2人の仕事は息がぴったり合っている!

せっせと刈り込む私 |
今回はそんなサトウキビのお仕事を体験してきました。
まずは “キビ刈り”。
いつもパワフルな私の周りの男性陣もキビ刈りをしてきた日はぐったりしている・・・。体力に自信の無い私はキビ刈り前日になってふと不安になり、宮古人の友人にその旨をメールすると、
「ブーズナギ!きついはずよ〜頑張って」
との返信が・・・ブーズナギって!?何!?ますます不安になる私。
以前、キビ刈りをしているおばさんが
「キビ畑には畑のゴキブリがいる」
と言っていたし何か虫だろうか・・・いやだな〜、でも頭で考えていても始まらない!明日は体力勝負なんだから、とあきらめあっさり明日に備えて早寝をする私。
そして、当日朝9時半に今回お世話になる下地恵良さんの畑に到着。さっそく軍手をはめ注意事項に耳をすますと・・・
「畑には蛇・カエル・虫などの生き物がいます。驚いてケガをしないように。」
え〜やっぱり!
「ブーズナギって一体何者ですか!毒はもってるんですか!」
の問いに
「ブーズナギ?キビ刈りのことさ〜」
な、なんだ〜生き物じゃないのね・・・キビ刈りのことを宮古方言でブーズナギ!
よし、また私の宮古方言単語帳(?)に新しい単語が1つ増えたわ!一安心したところでいよいよ作業に取り掛かる私。 |

更に没頭
見て見て!回りをこんなに刈ったよ〜 |
ここで簡単に作業の手順を紹介しましょう。
1. キビ末節の刈り取り
まず、刈り取るキビの末節をカマで切り落としていきます。キビが絡みあっていて足場の悪い中での作業になるので結構大変。ついでに雑草の除去もやっていきます。
また次の作業「刈り取り」を念頭において作業の向き・方向なども考えながら効率的にやっていきます。
右利きだから、こっちにすすむべき〜などなど。
2. 刈り取り
今度は手斧で地表面の茎の部分から刈り取ります。
この時、キビの茎が残らないようになるべく根元ギリギリから刈るのがよいそうです。
斧使いに慣れていない私はついついケガしないようにと茎を長く残して刈ってしまうのですが、これが残っていると、かえって転倒・ケガの原因になるとのこと。
また、これも次の作業「枯葉の除去」を考慮して、刈り取ったキビを置く位置・間隔などにも注意します。 |

刈り取ったキビ。美しい! |
3. 枯葉の除去
刈り取ったキビについている枯葉や芽・根、それから泥などを専用の三つ又カマでそぎ取っていきます。枯葉は簡単に取れますが、生命力旺盛な分、芽や根などはなかなか取れず力が入ります。
これで誤ってザクッと手や足にカマが入ってしまったら本当に大怪我・・・集中してやらねば!
そして先ほどの工程で根元から刈り取ったキビですが、この段階で黄色く変色した部分は節の部分からカマでザクっと切り落としてしまいます。
惜しげもなく大胆に切り落とす下地恵良さんの姿に、良質の黒糖作りに賭ける姿勢が伝わってきます。
また、詳しくは理解できなかったのですが、時期によって1本のキビの糖度が下の根元のほうにあったり、少し上の方にあったりするようで、それに合わせて糖度の高い部分のみを使用することもあるようです。
全ては良質の黒糖の為に! も、勿体無い!と思ってしまう貧乏性の私(でもこれは後に下地氏の黒糖を食して納得!おいしい黒糖作りはキビの品質にかかっていると実感)、そしてきれいになったキビを方向をそろえ(キビは杖のような形にしなっているのが普通)、20〜25本づつに間隔をあけ置いていきます。 |

輪を作って隙間が出来ないように、ギュッと縛る |
4. キビを束ねる
縄、またはワイヤーを使ってキビをしっかり束ねていきます。この作業が思いの他、重労働!向き・長さの違うキビをギュっと隙間をあけず縛っていくのは本当に力が要ります。
また、縄の縛り方も何度教わっても複雑で四苦八苦。
縛り方に集中するときつく縛れない・・・う〜むやり直し!そんな姿を見てお母さんが簡単な縛り方を教えてくれた。
「よその畑ではこっちの簡単な縛り方をするところも多いさあ〜。 でも量をこなすには最初のやり方のほうが上等よ」
そう、聞くとやっぱり最初の縛り方を覚えたい、ワガママを言う私にお母さんは根気よく教えてくれました。お母さんも
「この作業が1番ヘトヘトになるさあ」
と言ってました。汗がポタポタ落ちてきた! |
5. 運搬
束ねたキビを運搬トラクター(?)に積み込む。
お、重い〜!!フラフラに蛇行しながらやっとの思いで1束積むのが精一杯。
これは男性陣に任せましょう・・・。でも積みあがったキビの束を見るとやり遂げた充実感が湧いて来ます。
明日このキビが黒糖に!楽しみ楽しみ!

苦労して縛り終えたキビの束 |

お、重たい・・・見守る人の目もどこか不安そう |
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以上、こんな流れの初めてだらけのキビ刈り体験でした。
感想・・・想像通りキビ刈りは重労働!お日様の下で体を使って緑に触れて働く事はとても楽しかったけど、明日またこの作業をやれと言われたら・・・。やっぱり体力を付けなきゃ!
それに体力だけじゃなく常に次の工程、次の工程と先を計算して頭脳も使います。

ちょっとつまみ食い。このように割いてかじります |

ジューシーでおいしい!太陽の味がするよ! |
翌日の黒糖作りを体験してみて初めてこのキビ刈りの工程の重要さが理解でき、気合も楽しみも、キビに対する愛情も全てが倍増する感じ。
キビ刈りをする機会があったら、ぜひ製糖の過程まで見学させてもらうといいと思いました!
では次回後編でその製糖工場での体験をお伝えしていきたいと思います。
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