* “パニパニ”とは宮古島の方言で「元気いっぱい!」という意味なのだ  

2003.11/25 


「宮古島でアパートを借りるまで〜ゴキとの死闘1ヶ月〜」



ユース内の食堂

 今回は私が宮古島で部屋を借り、晴れて世帯主となるまでの試練と苦労のお話をお伝えしたいと思います。

第1話でお話した通り、両親には教習所の寮に入るよ〜と言った手前もあり、内地にいながらアパートを探す事は少し無理があった事もあり、まず私が選んだ宿泊先は「宮古島ユースホステル」。
ここは各部屋にTV、寝具などが備え付けてあり、また共同でキッチン・浴室が利用でき、半分ホテル・半分自活のような生活が送れます。

実はここの娘さんが私の内地の実家のすぐ近所に住んでいて元々友達だった事もあり、内地にいながら交渉をして、1ヶ月4万円契約で無事宮古の地に足を降ろす事ができました。
泊まってみると、長期滞在の宮古島リピーターのお客さんや、地元の利用者も多く、またペアレント立津ママの優しい人柄もありとてもアットホームな雰囲気でした。


これがうちの防虫グッズ
ネット入りは宮古人から伝授された
月桃の実で作った虫除け(効果大)
 さあ!いざ宮古暮らしスタート!と思った矢先、私に訪れた最大の危機・・・そう、それはゴキブリ・・・。
私はゴキブリが大・大・大の苦手!!内地にいる時はゴキと2文字を発音するのもおぞましく、私の周辺では「ゴ」と1文字で表して皆にも認識してもらっていました。
殺虫剤に描いてあるリアルな「ゴ」の絵すら恐ろしく我が家の殺虫剤には全てガムテープが巻かれています。あんな絵の描いてある缶とても握れない!

そんな私でしたので当然沖縄暮らしをするにあたって、虫の問題は懸念されていました。しかし時は11月も半ば。
「ゴ」が出没する夏まではまだ日がある。きっとそれまでに少しづつ慣れて行くに違いない・・・そう言い聞かせておりました。

ところが・・・そんな私に南国の気候がもたらすきつ〜い洗礼。


“元・ミス宮古”という美人・立津ママ

何と宿泊2日目にし奴は現れたのであった!
しかも入浴中という無防備な姿の私の前に・・・!!
「ッきゃあ〜〜〜!!!」
声にならない悲鳴を上げ、いや上げていたかも、叫んでいたかも。
あわてて浴室から飛び出し、夜中だったにもかかわらず隣に住んでいる立津ママをたたき起こし、
「あ〜殺虫剤が廊下にあるよ〜・・・」
と自分で退治させようとするママに気迫で訴え何とか始末してもらったのでした。(ママ、あの時はごめんなさい)

とにかくおっきいんです。内地のそれに比べたら1・5倍位!そして手足・触覚も長い。そうそれはまるで外人。最初あまりの大きさにそれが「ゴ」と認識できなかった位に・・・。コワイ・・・。
ママが戻って行った後も1匹目撃してしまった以上またいつ出没するかも分からないキョーフで眠れない私。このまま朝を迎える迄は精神的に耐え切れない。
宮古在住の東京時代からの先輩は奇しくも帰省中・・・どうすればいいの!?

 結局窮地にたった私がとった行動といえば先輩不在の旦那様のお宅に,夜中1時過ぎだというのに電話をかけ
「あの〜非常識とは思うのですが今晩泊めていただけませんか?」
無国籍料理&バーを経営していた先輩夫婦のお宅には、当時アルバイトの独身男性2人が居候中。先輩不在の夜中に、男性3人が寝泊りする部屋に行ってもいいものなのだろうか・・・
一瞬私の頭を良識がよぎりましたが、いや、いい!「ゴ」と一晩共にするくらいなら・・・。そこまで追い詰められていた私に向かって居候男性が一言
「うわ〜まるで幽霊でも見たような顔してんなあ〜」
私「だって本当に怖かったんだよ〜!!」
「そんなまっちーの顔の方がよっぽど怖い・・・」
だって!悪かったね!お風呂上りでノーメイクだったし!!


1ヵ月お世話になったセイルイン宮古島
翌日から早速「ゴ」の出なさそうなホテル探しに奔走する私。
この時は必死の思いで市内中のホテルを回り、「ゴ」が出ないか聞き込み調査。でも、最初はフロントの人みんな言うんですよね〜
「出ません」
って。でも私の
「本当だろうな〜!!出たらただじゃすまないわよ〜!!」
というただならぬ気迫に押され
「んっと、まっ、たま〜に出るときもあるかも・・・」
と白状するフロントスタッフ。

結局、市内中のホテルを回って落ち着いた先は「セイルイン・宮古島」。
ここはとてもきれい。親身になって話を聴いてくださった支配人「Y」氏と長期滞在の交渉の結果一泊素泊まりで¥5000。
このホテルは市内のど真ん中にあり、1人でツインルーム使用と快適すぎる環境でしたが、さすがに一泊¥5000 の宿泊費は1ヵ月で家計を圧迫しはじめました。
慌ててルームメイトを紹介してもらうも、相手方とは交渉決裂。
「考え方が甘いんじゃないの!」
との指摘まで受け、が〜ん・・・ショック〜・・・。
その後、他のルームメイトを紹介してもらうもなかなかうまくいかず、まさにその日寝る所にも困るような生活を初めて体験したのでした。この時期はさすがにへこみました。年末だったこともあり、あ〜免許とったら内地に帰ろう、なんてホームシックで毎日泣いて暮らしていました。

 そんな私がいよいよ宮古に部屋を借りて頑張って行こう!と決心したのは、その後縁あってルームメイトになった友人のおかげ。高知出身の彼女は私より2コ年下だけど昼間は保母さん、夜は居酒屋やコンビニでバイトととってもパワフルに日々を一生懸命生きているのでした。
ふと回りを見渡すと、そう宮古の人々はみんな一生懸命生きているのです。
「宮古には癒されに来たからのんびり過ごす」
なんて決めていた私は、今までの人に頼ってばかりいた自分をいたく反省したのでした。
甘いって言われたのはそういうことかな〜。少しわかってきた気がしました。
「ずっといてくれたらいいのに」
そう言ってくれた彼女との同棲生活5日目にして、いざ不動産屋へ!



アパートから見える夕日


でも今振り返ると私が少しだけ成長したのも、精神的にたくましくなったのも、み〜んな「ゴ」のおかげ!?「ゴ」が私に教えてくれた事・・・そう考えるとなんだか複雑だなあ〜。
宮古に住んだら絶対海の見える部屋を借りたい!あ〜でも目の前に広がる揺れるさとうきび畑の側も捨てがたい・・・そんな沢山の理想を抱いていた私でしたが1ヶ月のさまざまな現実にぶち当たり、不動産屋さんに言った条件はただ一つ
「家賃に糸目はつけません!ゴキブリの出ない部屋を紹介して下さい!!」
切羽詰っていた私に、不動産屋さんは軽〜く一言
「出ない部屋は無いさあ〜。出ない部屋を探すのはやめて、あなたのその考え方をやめましょうねえ」
「そ、そんな〜」

ここで内地から宮古に移住を考えている皆さんに。
「ゴ」は本当にどこにでもいます。そして1年中います。真冬でも決して安心はできません。
ある時などは、友達の洋服などにまるでバッジのようにとまってました。
・・・気分が悪くなってきたので話題を変えましょう。


こんなサトウキビ畑の側でいつか暮らしたい


 切羽詰っていた私は不動産屋さんが紹介してくれた1件目の物件に即、契約。
と、同時に住民票を宮古に移し、銀行口座も沖縄銀行に開設。晴れて世帯主となったのでした。
気になる家賃は1DKで¥43000。間取りの割にはややお高めでしょうか。でもこれがなかなか優秀な部屋で1年以上住んだ今も「ゴ」は出現しません。

ちなみに「ゴ」はでませんが、ヤモリはいます。
内地のみなさんは、ヤモリもイモリもトカゲのような生き物?位の認識しかないと思いますが、トカゲがどう猛な顔をしているのに対して、ヤモリの顔は温厚で愛くるしい表情。
それに決して人に近づいて来たり害を与える事はありません。
それから大きな特徴。鳴く!
「チュン!チュン!チュン!チュン!」
ヤモリが鳴くなんて知識のなかった私は、最初鳥が鳴いているのかと思っていました。でもそれにしては夜鳴きはじめる・・・しかもバスルームから聞こえる・・・まさかねずみ!?
そんな恐怖に慄いたりもしましたが犯人はヤモリ。
みなさんも宮古に来たらヤモリの鳴き声を耳にすることでしょう。かわいいもんですが爬虫類嫌いの人にはちょっとつらいかもしれませんね!?


ゴキとの死闘が一段落した私
休日は海を見てのんびり過ごします

 思い返せばこの1年でいろ〜んな苦労がありましたが、でも今でも時々、頭の中で日本地図を思い浮かべ、自分はこ〜んなに南の島に住んでいるんだ!ってそう思うととっても幸せな気分になる私なのでした☆
これからもこのパニパニライフがいつまでも続きますように!

さてさて、次回は宮古島の不動産事情についてお伝えしたいと思います。


ホームページ掲載の記事、写真、イラスト等の無断掲載は御遠慮下さい。